カテゴリ: 石岡市の自然/歴史/文化ほか タイトル: タイトル一覧・霞ヶ浦の自然 動植物・地域歴史・筑波山・自然ほか: 霞ヶ浦流域の歴史と史跡 市町村: 石岡市 (登録日: 2006/07/07 更新日: 2011/12/10)
舟塚山古墳(国指定文化財) 所在地:石岡市大字北根本597番地外 指定年月日:大正10年3月3日 舟塚山古墳は南に霞ヶ浦、高浜入り江を望み、西に筑波の霊峰を仰ぐ景勝の地にある前方後円墳である。 霞ヶ浦の両岸には多くの古墳群があり、その中央部の恋瀬川河口付近に舟塚山古墳群が存在する。この古墳は、東国第二位、県内最大の規模を誇り、現在の新治・行方・稲敷三郡を含めた地域の題号属の墳墓と見られている。 舟塚山古墳の墳丘は、凡そ全長186メートル、前方部の幅100メートル、前方部の高さ10メートル、後円部の径90メートル、後円部の高さ11メートルの規模を持つ。墳丘は三段に築造され、後円部径に比べて前方部が長く、仁徳天皇陵(大阪府)やウワナベ古墳(奈良県)などに共通する特徴を持っている。周辺の堀は、台地の南側が傾斜面に続くので、北側と同様な規模でめぐらすことは出来なかった様である。 舟塚山古墳墳丘の発掘調査はなされていないが、地元には、多数の刀が出土したという言い伝えがある。 昭和47年の舟塚山古墳周溝確認発掘調査で円筒埴輪が出土しているが、形象埴輪は確認されていない。また、同調査で舟塚山古墳の陪家と考えられる円墳から木棺が発見され、単甲・直刀・楯などの副葬品が出土した。舟塚山古墳は、これらの出土品及び墳形から、凡そ五世紀後半の築造と推定されている。 昭和60年1月 石岡市教育委員会 石岡市文化財保護審議会 (案内版より)