美浦村木原の湖岸に取水施設があります。許可標識には、「取水施設及取水樋管」、占有目的は「水道事業の為」としか表示されていません。これでは、何の施設かよくわかりませんね。この施設は、土浦市など霞ヶ浦流域市町村の上水道水を取水する施設になっています。「霞ヶ浦の水が上水道として供給されたのは、五七年に認可された霞ヶ浦水道組合(県、土浦市、阿見町)が最初。その後、県が事業を継承し、取水口を土浦市大岩田地先から美浦村木原沖に移した。」 (『霞ヶ浦、21世紀へ 世界湖沼会議の記録』、常陽新聞社、1997、pp. 44-45) なるほど、ここがその取水施設だったのかとわかりました。ここから取られた水は土浦市大岩田の霞ヶ浦浄水場に送られ、浄水場から流域市町村に送水されています(→「〔97/10〕霞ヶ浦浄水場」)。また、木原にある日本TI美浦工場では、ここから取水された一日900トンの水道水を美浦村から買い入れていると言います(前掲書、pp. 29-30)。
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