大山・下新田集落の外れの岬周辺は、沿道の駐艇場の風景を見てもわかるように、霞ヶ浦のマリンスポーツの拠点になっています。大山湖岸のにぎわいは既に見てきたとおりです。ところで、安中舟溜前の湖岸線を抜けずに少し迂回したおかげで、「元鹿島海軍航空隊の跡」記念碑に出会うことができました。鹿島海軍航空隊は1938年(昭和13年)に出来たといいます。航空隊跡地には、1947年(昭和22年)、東京医科歯科大学の予科と附属病院が開設されました(「茨城県史 市町村編III」、茨城県、1981年、pp.489-491)。碑文には平成11年の日付が刻まれていますので、出来たばかりの新しい記念碑です。これを見て、大山の湖畔が置かれていた特殊事情を理解することができました。改めて霞ヶ浦が海軍と密接な関係にあったことを知りました。
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