現在進んでいる地点の集落が大山の下新田、少し離れて見える集落が上新田です。旧安中(あんじゅう)村は、近世の18もの小さな村落(大字)が集まってできた村でした。余郷入が干拓されるまで、三方が湖に囲まれた半島に位置していました。地図で見ると、大字として今も残るこれらの村落がモザイク状にびっしりと安中の半島を埋め尽くしているかのようです。その先端に位置する大山の湖岸に上/下新田集落があります。「新田」の名からは、おそらく近世に形成された集落であることがわかります。大山の集落とは集落の並びが少しずれています。周囲の風景からもこの集落が湖岸の低湿地に開けたことがよくわかります。
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