新古渡橋を渡った小野川の東岸(稲敷市(旧桜川村)側)の一画は柏木古渡です。近世の村落、古渡(ふっと)は、古渡入を挟んでこの対岸(現在は稲敷市(旧江戸崎町)古渡)にかけて広がる広い村落でしたが、柏木古渡はこれとは別の村落として存在していました。地図で見ると、柏木古渡は最長で500メートル程度の狭い範囲に収まっています。R125からK206(県道新川江戸川線)へと至る古渡の市街地は柏木古渡から連続していて、古渡との境界は沿道を見ただけではわかりません。興禅寺前バス停辺りから先が古渡になります。古渡のこの沿道は市街地といって差し支えないものですが、往事、霞ヶ浦の舟運で栄えた時代の繁栄を偲ぶことができます。
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