その地域の歴史や構造を検証するよい方法があります。昔、その地域がどのような構造になっていたかを探ると、そこにその時代に人々が往来していたルートが浮かび上がってきます。そのルートを現在の交通手段で近似(代替)すると、まるで年代的な地層を剥がしたかのようにある年代の地域の構造が見えてきます。
「鹿島参宮線」はおそらく昭和恐慌がなければ完成したのかもしれません。石岡町の財力がテコとなり、鉄道を石岡から鉾田まで敷設しました。これが、2007年に廃線となった鹿島鉄道(当時の鹿島参宮線)でした。鹿島鉄道の終点・鉾田駅と鹿島臨海鉄道の新鉾田駅は10分程度歩けば移動できる距離にあり、鉾田駅+新鉾田駅を乗換駅だと思えば、昔人の夢だった「鹿島参宮線」は疑似的に乗車体験することができます。
そこで、2007/03/30には、昔の人々が叶わなかった石岡からの「鹿島詣」をやってみようと思い立ち、実際に鹿島鉄道、鹿島臨海鉄道を乗り継いで鹿島神宮に詣でてみることとしました。
この計画を実施してから早くも2年が経過しました(現在は2009年1月)。幸いなことにその映像データがあり、これを少し時間をかけてでも再現してみることにします。
|