2008年から2009年にかけて霞ヶ浦とその周辺地域をデジカメで記録していながら、その蓄積がほとんどできませんでした。『マッピング霞ヶ浦*』を始めてから数年間とその後には、決定的な違いがあることをよく認識しています。公開期間の前半を1997-2003年、後半を2004年-2009年とすると、前半は主にビデオカメラによる記録、後半は主にデジカメによる記録が大きく違います。以前、数多くの映像を記録するにはサンプリング数ですぐれているビデオカメラにアドバンテージがありました。しかし、デジカメの性能が向上し、解像度が上がっていくと、メディアが2択ではなく、どちらも、という選択になり、どちらかというとデジカメが優位になりました。その結果としてサンプリングが補えなくなったと痛感します。道具が変わるとやることもその結果もだいぶ変わるものです。
両者は似て非なるものです。サイト開設以来12年が経過したものの、最初の数年間に行った実験の意味をこれから問い直してみたいと気づかせてくれたのが2008-2009年でした。
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