私の実家のあるかすみがうら市安食・中道から霞ヶ浦湖岸へ出るには、通常は小津集落を抜けるルートを選びますが、この時は安食の平の坂道を選びました。日常、見慣れた風景でも、数年も経つと変わっていることに気づくことがあります。この記録もそうした、その時のアーカイブ(考現学データ)という意味あいを持っています。
ちなみにこの記事を書いているのは撮影から4年経過した2014年です。ふり返ってみると記録年の2010年は東日本大震災が起きる少し前の時期に当たります。東日本大震災により、この地域は湖岸の道路などが局所的に壊れる被害を受け、その後復興するまでに2年ほどかかったことが思い起こされます。当たり前の風景でも、それはその時の証言記録ともなっています。
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