気温30℃を超える蒸し暑いこの日、石段を上がり、やっと境内へたどり着きました。ここに取り立てて何か素晴らしいものがあるというものではなく、また、訪れる人もなく、ひっそりと佇んでいるという印象の神社です。
本堂に掛かっている奉納の額は、埼玉県深谷市藤沢地区蚕影山神社奉賛会が昭和43年に奉納したものです。戦後、養蚕の復調とともに生糸生産が戦後のピークをなした昭和40年代前半の奉納額が新しい額であることも、蚕業の栄枯盛衰を物語っています。
ところで、建物の廃材がそのまま放置されています。この辺の状況について、地元の田井小学校の総合学習?で児童が地元を調べた記録がネット上に残っていました。これを見るとこの建物は2005年当時は残っていたことがわかります。また、これらのサイトから蚕影山神社の近年の状況についても知ることができます。
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