水戸神社
水戸七社の一で、速秋津彦命をまつる。この社はもと江戸時代以前から水戸城東端の高台に鎮座して水戸明神といわれていた。光圀の時、場内から吉田神社の境内に移され、その末社となった。 この社の御手洗は後世まで、水戸城内に残っていて水戸の水と呼ばれ、高台にありながら、何時も水が絶えないように造られてあった。この祭神は、お祓いを掌る神でこの水は祓い清める水であった。 この神社は天保十四年十一月に、現在の地に移り、水源地の守護神とされた。その神徳により水源の水をあくまで清めるためであろう。斉昭は、排仏思想から不動尊を追放してこの神社にかえたのである。それ以後は、水道の守護神として崇敬されている。
水戸市教育委員会
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