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際がはぐくむ霞ヶ浦*の情報

分類: 霞ヶ浦*への視点
(登録日: 1998/12/07 更新日: 2024/09/12)

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「際」の集積が「面」になる


『マッピング霞ヶ浦*』は、霞ヶ浦*の湖岸などを移動しながら撮影した風景の集積です。これらをできる限り集積していくことによって、地域を面的な広がりとして再構成することを狙いとしています。しかしながら、どうやってみても面的に構成することなどはできません。これまで何度も霞ヶ浦*周辺をめぐりましたが、毎回の撮影地点は線的には構成できても、面とするにはあまりに細すぎるものです。ただ、線的な点の集合をいくつも重ね合わせていくことによって、面らしき広がりを構成できるに過ぎません。
 

撮影日: 1997/10/10 美浦村木原・霞ヶ浦湖岸


限られるルートの選択肢


場所を移動できるルートは限られています。道があるところしか移動できません。当たり前のことですね。そのルートは、霞ヶ浦*とその周辺地域の制約から、自ずといくつかの際(台地の縁の集落沿道、湖岸道など)を移動することになります。もっと端的なことを言えば、「霞ヶ浦」をテーマに掲げながら、いつもめぐっているのは湖岸線という湖の際であって、湖そのものではありません。このことは、自ずと霞ヶ浦*の「際」を際立たせることになります。
 

際によって捉えられる湖


…と言うことでいつも霞ヶ浦*の際をめぐっているわけですが、実はそれでお茶を濁しているわけでもありません。湖そのものを撮っても水面の風景が得られるだけで、あまり湖の理解には寄与しません。また、湖中に入って撮影したところで、霞ヶ浦*が本質的に捉えられるようになるものでもありません。「湖」そのものを対象にすると、そこで扱われる情報は痩せ細りしていって、すぐに伝えるべきものを失ってしまいます。湖に関する情報は際をめぐることによって豊かなものとなり、さらに湖を媒介として地域的広がりを際限なく捉えることができるようになります。まさに「際」をめぐるところに『マッピング霞ヶ浦*』の最大の意味があるわけです。際をめぐることこそが情報生産の極意と言ったら言い過ぎかもしれませんが…。
 
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