石岡市総社一丁目・石岡小学校
「県指定有形文化財 石岡の陣屋門(建造物)」
石岡の陣屋門は、文政十一年(一八二八)二月に建てられた。
元禄十三年(一七〇〇)初代水戸藩主徳川頼房の五男松平頼隆が、府中城藩主となり、以後明治維新に至る約一七〇年の間、石岡地方は府中松平藩の支配下にあった。府中松平氏は、水戸徳川家の分家として「御連枝」と呼ばれた。
江戸時代に代官その他の役人が存在した屋敷や役宅は、一般に陣屋あるいは、陣屋敷と呼ばれていた。
石岡の陣屋門は、本柱の上に妻破風造の屋根がつき、本柱の??の上にも、本屋敷と直交してそれぞれ別棟の小屋敷をつけ、扉と控柱とを覆っている高麗門の形式である。
この門は、冠木と棟木間が土塁で閉ざされている高麗門に比べ、冠木が本柱を貫きとおし、また冠木と棟木間に格子を組み入れるなどの手法を見せている。
平成六年一月
石岡市教育委員会
石岡市文化財保護審議会
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