霞ヶ浦町柏崎・富士見塚古墳公園
富士見塚前方後円墳・説明板
富士見塚前方後円墳
目の前に小山のような丘がある。丘上から澄明な蒼空の彼方に富士山が望めるのでこの名が付いた。
六世紀初めの築造と推定される茨城県内屈指のこの古墳は、急角度の立ち上がりから、見るからに威圧感を覚える。そして、幅一六〜一七メートルの堀を囲らし、他を寄せつけない隔絶性をもっている。
周囲を隈なく見渡せる高台のその上に、更に十メートルの盛り土をした墳丘は、湖水を隔てた行方路からも見え、その勢力を誇示しているようだ。
古墳の規模は図のようである。
後円部の埋葬施設は明らかではなかったが、前方部近くには壮年の男女二体を含む複数の遺体を埋納した、内壁赤彩の箱形棺があった。
墳丘南側のくびれ部に張り出しがあり人物・家・動物の埴輪が出土しているので祭祀跡と推定されている。
<出土品は館内展示>
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