2004年7月4日(日)13:30〜16:30 於:土浦市民会館
講演会「農薬と化学物質」霞ヶ浦の水を考える コイヘルペスウィルス(KHV)セミナーの第3弾
霞ヶ浦の水を水道水として飲んでいる私達は、農薬をはじめとする化学物質漬けの現代社会をどう考えていけばよいのか、その基本を学びます。
1、「化学物質と人間」松崎早苗氏(元産業技術総合研究所研究員、環境と健康リサーチ代表・化学物質研究家)
講演要旨 人間の体は16兆個もの細胞で成り立っている。 細胞個々は、自分に有害か無害かの選択を永い年月をかけて学習してきた。 戦後50年、化学物質の氾濫により細胞の判断に迷いが生じてきている。それが環境ホルモンと称される物質である。今まで無害と思われた物質に良く似た構造なので細胞は、警戒感なく取り込んでしまう。 ところが、徐々に体に異変が生じて気づいた時には、手遅れの状態である。例えばアトピー、花粉症、多動性障害児、杉並病などの化学物質過敏症がそれである。私達は、化学物質をできるだけ体内に入れない生き方を目指すべきである。
戦中、アメリカは日本に枯葉剤の散布を検討していた。原爆の方が早く出来たので先に投下した。 もし枯葉剤が散布されていたならば、日本版ベトチャン・ドクチャンが生まれていたことであろう。
霞ヶ浦の水にも生活雑排水や農薬といった化学物質が混ざっている。 試薬を霞ヶ浦の水道水と純水にたらすと一目瞭然である。健康に害がないとは、言いながら半ば「本当にそうなの?」と半信半疑になる。 国や米国の化学会社は、「科学的に因果関係の認められないものは、クロ(危険)とはみなさない」と学会や委員会等で研究者を送り込んでシロ(安全)と宣言する。その間にも私達の身体は、化学物質に汚染されていく。
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