| 2007年6月2日(土)9:00〜15:00 稲敷市(旧東町)・潮来市
 
 「想い出の水郷」鴻野伸夫氏の写真集をテキストに撮影者本人による解説で巡るツアーに参加しました。
 主催:霞ケ浦市民協会 暮らしのプロジェクト
 参加者:25名
 
 昭和40〜50年代の水郷地区(東村〜潮来)の風景を現在の風景と重ね合わせる。
 
 当時の水路は埋め立てられ道路になっている。
 田んぼの中にポツンとある家の周囲は、水路であった。舟が交通の手段。
 
 唯一面影を残しているのは、家の周りの生垣、屋敷林、お墓であった。
 
 東町民俗資料館で展示されている「田下駄」を見た方は「ウチラにも田下駄あっけど、こんなえっかいものみたことねぇな。よっほど深かったんだな。」
 と言っていた。
 
 横利根閘門で、国土交通省のMさんが閘門の仕組みについて説明。横利根川の水位が高いため霞ケ浦から入る場合、間のプールに水を入れ横利根川の水位と同じになったところで閘門を開ける。逆も同じ。
 昔は、ヒモを引くと詰め所の係りの人が門を開けたそうだ。今は自動で開く。
 
 昼食は、湖岸の「銚子屋」。鯉の旨煮と鯉のあらい。
 美人女将は「今の時期は鯉も痩せていて申し訳ない。冬の寒コイは脂が乗ってもっと美味しい。」
 
 ここは映画「さらば愛しき大地」で根津甚八と秋吉久美子、永島敏行がロケに使った割烹旅館。
 晴れていると筑波山が見えるという。
 
 十二橋めぐりの舟を陸から眺める。
 小さな水路が、昔の面影を感じさせる。
 
 水生植物園では「あやめ祭り」が始まっている。
 「水郷乃美冠天」の碑(徳富蘇峰書)が片隅に追いやられていた(元々は橋のたもとにあったそうだ)
 
 潮来市の水郷まちかどギャラリーでは6月1日〜24日まで地元作家による水郷風景展が開催されている。
 特別展示の「川瀬巴水の木版画」〜潮来の夕 は必見。
 
 霞ケ浦・水郷の風景は大きく変わった。
 それは農業の近代化と人々の生活の変化と重なる。
 水害や過酷な労働の生活に逆戻りはできないが、湖と人、人と人のつながりを取り戻すことはできないだろうか。
 
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