霞ヶ浦の自然
かすみがうらネット 鈴木康夫 kasumigaura.net
霞ヶ浦のアサザ(Nymphoides peltata in lake Kasumigaura,Japan)
タイトル: タイトル一覧・霞ヶ浦の自然 動植物・地域歴史・筑波山・自然ほか: アサザ・霞ヶ浦水系 市町村: 霞ヶ浦(全般)・複数市町村
(登録日: 2003/12/08 更新日: 2011/12/10)
かすみがうらのしぜん
霞ヶ浦のアサザのデータと写真、浮葉植物
◆霞ヶ浦のアサザ◆(Nymphoides peltata in lake Kasumigaura,Japan)
1990年代霞ヶ浦のアサザは、出島(現霞ヶ浦町)平川を始め、各地に大きな群落があった。アサザを始め水生植物の多くは生育環境の変化に影響されやすく、今日大きな群落があったが明日は無いと云うこともしばしばある。そのひとつは気象条件による影響で台風によって、葉や茎が引きちぎられ無惨な姿になっていることも時々あった。台風の進路によって影響をうける群落はまちまちであった。8月のある台風のとき桜川村の船溜まりにあった多くのガガブタのほとんどが抜けて無惨だった。ガガブタの植芽は元に戻し、後は研究機関がこころよく引き受けてくれた。 アサザは土浦の手野の群落も1980年代から90年代はじめにかけては大きな群落であったが徐々に小さくなっていった。この頃玉造町井上の霞ヶ浦湖岸の葦の中に実生のアサザの個体がいくつかあったが、その中のひとつが93〜94年頃葦の中で急成長を始め、1995年の秋には40mx50mの群落になった。 しかし、井上の群落はその後数年して台風のダメージを受けることとなった。 また、霞ヶ浦のアサザの群落は1997年頃から急激になくなってきた。 (03−12−08記)
霞ヶ浦のアサザ群落の研究 Nymphoides peltata in lake Kasumigaura,Japan.
1993年11月7日 1A 茨城県稲敷郡美浦村大山安中船溜付近 30mx30m密群生 調査日1993年7月17日 注、陸部は20mくらいのヨシ群落3ヶ所。このところ雨が多く開花が少ない。
B 茨城県稲敷郡美浦村大山、東部船溜の中 5mx5m、5mx5m2ヶ所。注、船溜の中ヒシ群落
2 茨城県稲敷郡美浦村余郷、余郷第一排水機場付近。 40mx100m密群生 調査日1993年7月17日 注、護岸の下,ヨシ原が続く。水際テトラポット帯。 その先アサザ群落、花はやはり少ない。
3 茨城県稲敷郡美浦村余郷、余郷第二排水機場付近。 20mx60m群生 調査日1993年7月17日 注、陸部はヨシ帯。開花なし。
4 茨城県稲敷郡江戸崎町鳩崎、鳩崎船溜付近。 25mx200m群生 調査日1993年7月17日 注、護岸の下、先へ7m位湿原帯。ヨシ帯もあり。 開花少ない。
5 茨城県稲敷郡江戸崎町鳩崎、鳩崎第二機場付近。 10mx30m群生 調査日1993年7月17日 注、大きなヨシ帯の先。開花は見られなかった。 6 茨城県稲敷郡桜川村古渡(フット) 30mx50m群生 調査日1993年8月1日 注、大きなヨシ帯の先。開花少ない。
7 茨城県稲敷郡桜川村古渡 30mx250m群生 調査日1993年8月1日 注、上記Eの群生に続いている。大きなヨシ帯、ヤナギの群落の先にアサザが群生。ここから少し離れたところにガガブタの群落有り。
8 茨城県稲敷郡桜川村浮島、和田浦船溜付近 A、10mx10m B、10mx10m C、20mx20m D、 5mx 5m E、20mx50m F、20mx30m G、30mx50 調査日1993年8月1日 注、浮島に於けるアサザ群落は全体的に密生でない。 これは、浮島はバス釣りや、レジャーボート、等に訪れるひとが多いからである。 また周りはヨシ帯で景観も美しい。 開花少ない。
9 茨城県稲敷郡東村、 東村手堀船溜付近 A、100mx100m 群生 B、 40mx100m 群生 B、はAの群落の沖合の部分から北利根橋方向に向かって群生。 調査日1993年8月1日
10 茨城県行方郡牛堀町永山 A、30mx100m B、20mx 50m 調査日1993年6月12日 注、開花が見られなかった。
11 茨城県行方郡麻生町富田 A、20mx100m群生 B、20mx 40m群生 調査日1993年6月12日 注、この日開花がみられなかった。ここの群落は、船溜まりまた、漁場の竹竿が多く立っていて、アサザ群落の保護になっている。モーターボート等が通行しにくい。
12茨城県土浦市手野付近 2mx40m 調査日1993年5月22日他 注、90年以前〜91年にかけて、かなり広く群生が広がっていたが、93年になって、群落が3分の1ぐらいになっている。アサザの葉が全体的に黄ばんで、元気がない。人工掘り割り川河口、ヨシ大群落の先である。
13茨城県新治郡出島村平川付近 25mx450m 調査日1993年6月5日 注、全体的に黄ばんでいる。群落の真ん中付近の緑の葉の部分に開花が見られる。付近の人の話によるとこの時期、多くの除草剤が田などで使用される。このためアサザが黄ばむのではないかという。また1〜2ヶ月すると緑になると云う。これは,化学的に検証しなければならない。アサザ群落の岸辺は、ヨシ帯、湿原からなっている。この周辺は,ドクゼリの群落が点在し、キショウブ、ノイバラの群落が目立つ。 この群落も以前より小さくなっている。
記録日: 2000/08/27 石岡市、Ishioka. Japan ↑
→画像表示 [ Lサイズ ]
[ オリジナル ]
記録日: 2004/06/09 霞ヶ浦系 ↑
アサザ・出島村平川の群落は94年10月写真撮影当時それは見事でした。水面遙か引き詰めた黄色の花のじゅうたんは私たちに安らぎをもたらした。 『注』出島村平川は2005年3月からかすみがうら市になりました。当時の出島の名前をこのまま残させて頂きます。>
→画像表示 [ Lサイズ ]
[ オリジナル ]
記録日: 1994/10/22 霞ヶ浦、平川アサザ群落
→画像表示 [ Lサイズ ]
[ オリジナル ]
記録日: 1994/10/22 霞ヶ浦・平川(出島)アサザ群落
▼01 アサザ、出島4 |
▼02 アサザ、出島5 |
▼03 アサザ、出島7 |
▼04 アサザ、出島8 |
|
|
|
|
▼05 アサザ、出島9 |
▼06 アサザ、出島10 |
▼07 アサザ、出島11 |
▼08 アサザ、出島12 |
|
|
|
|
▼09 アサザ、出島13 |
▼10 アサザ、出島14 |
▼11 アサザ、出島15 |
▼12 アサザ、出島6 |
|
|
|
|
▼13 アサザ、出島2 |
|
アサザ、美浦 94年10月 美浦のアサザ群落は見事でした。Nymphoides peltata’s also wonderful habitat Miho lake Kasumigaura.
0406アサザ美浦写真交換、追加しました。
→画像表示 [ Lサイズ ]
[ オリジナル ]
記録日: 1993/10/23 美浦アサザ群落1993年10月23日
▼01 あさざ美浦1 |
▼02 あさざ美浦2 |
▼03 あさざ美浦3 |
▼04 あさざ美浦4 |
|
|
|
|
▼05 あさざ美浦5 |
|
▼01 あさざ美浦6 |
▼02 あさざ美浦7 |
▼03 あさざ美浦8 |
▼04 あさざ美浦9 |
|
|
|
|
▼05 あさざ美浦10 |
|
アサザ、稲敷郡東村境島。95年10月、 雄大な群落でした。
→画像表示 [ Lサイズ ]
[ オリジナル ]
記録日: 1995/10/22 アサザ、霞ヶ浦、東、境島
アサザ霞ヶ浦、境島の大群落は見事でした。
▼01 アサザ境島 |
▼02 アサザ群落霞ヶ浦3 |
▼03 境島2 |
|
|
|
▼01 境島16 |
▼02 境島17 |
▼03 境島18 |
▼04 境島19 |
|
|
|
|
▼05 境島20 |
▼06 境島21 |
▼07 境島22 |
▼08 境島23 |
|
|
|
|
▼09 境島24 |
▼10 境島15 |
▼11 霞ヶ浦のアサザ(Nymphoides peltata in lake Kasumigaura,Japan) |
|
|
|
▼01 境島4 |
▼02 境島5 |
▼03 境島6 |
▼04 境島7 |
|
|
|
|
▼05 境島8 |
▼06 境島9 |
▼07 境島10 |
▼08 境島11 |
|
|
|
|
▼09 境島12」 |
▼10 境島13 |
▼11 境島14 |
|
|
|
アサザ、霞ヶ浦、麻生94年10月
▼01 アサザ、麻生1 |
▼02 アサザ、麻生2 |
▼03 アサザ、麻生3 |
▼04 アサザ、麻生4 |
|
|
|
|
▼05 アサザ、麻生5 |
▼06 アサザ、麻生6 |
▼07 アサザ、麻生7 |
|
|
|
アサザ、麻生 02年08月25日
▼01 アサザ、麻生2 |
▼02 アサザ、麻生 |
▼03 アサザ、麻生 |
|
|
|
浮島付近もアサザが多く、ガガブタ少しもみられました。
▼01 アサザ浮島a |
▼02 アサザ浮島b |
▼03 アサザ浮島c |
▼04 アサザ浮島d |
|
|
|
|
▼05 アサザ浮島e |
▼06 アサザ浮島g |
▼07 ガガブタ 浮島 |
|
|
|
浮島〜妙岐の鼻の植生景観
▼01 '浮島付近の景観a' |
▼02 '浮島付近の景観b' |
▼03 '浮島付近の景観c' |
▼04 '浮島付近の景観d' |
|
|
|
|
▼05 浮島付近の景観1 |
▼06 浮島付近の景観2 |
|
|
土浦市手野には1980年後半までアサザの大きな群落があった。90年代に入ると他の群落よりすこし先に消滅が始まった。この頃沖合には砂利取り船が数艘みられました。(参考)
▼01 アサザ手野9008 |
▼02 トチカガミ手野9008 |
|
|
2004年、玉造のアサザ
▼01 アサザ玉造1 |
▼02 アサザ玉造2 |
|
|
アサザ群落のほとんどが1997年頃を境に消えました。どうして?
kasumigaura.net ”霞ヶ浦の自然”or Nature of lake Kasumigaura by Suzuki Yasuo
|