タイトル: タイトル一覧・霞ヶ浦の自然 動植物・地域歴史・筑波山・自然ほか: オニバス・霞ヶ浦水系 市町村: 石岡市 (登録日: 2004/05/29 更新日: 2011/12/10)
◆オニバス霞ヶ浦◆Euryale ferox Salisb. about in lake Kasumigaura.オニバスの大きな群落が1960年前後、霞ヶ浦高浜入りにあった。当時霞ヶ浦高浜付近は現在とかなり異なった植生景観であった。高浜駅前の大きな船着き場が有り、その水路に貸し船屋が数件あった。船に乗り竿をさして付近の谷原を巡る釣り人も多かった。谷原の浅瀬はかなり広く、マコモを主体に蓮がおおく、ところどころオニバスがあった。オニバスは年がすぎる毎に少なくなり1990年代は多いときで石川湖岸、玉里湖岸、高浜等であわせて生育したものが約10個体ぐらい、波と栄養分のためか大株とならず葉の直径25〜30cmぐらい。三村前付近では当時、5月の末から6月にかけてオニバスの実生発芽の個体が岸辺に流れ着いていた。漂ったこれらのいくつかを採取して育成したところ成株となった。オニバスはスイレン科で一年草である。三村護岸、石川護岸(当時)にはオニバスの空になった種子がおどろくほど打ち上げられていた。オニバスは2000年をすぎるとほとんど湖内でみられなくなった。オニバスには水の上で咲く解放花と水中の閉鎖花がある。