桜川紀行・辻の馬頭尊、門毛(旧岩瀬)ほか
太平洋戦争以前は馬を使った旅や、輸送にも馬が多く使われていました。ひっそりとした峠道などや夜間の通行などにおおきな不安がありました。遠方への旅の前や通り道の馬頭尊に旅の安全を念願しました。馬頭尊は観世音菩薩の化身と言われています。教典の法華経は二十八品からなり、観世音菩薩普門品はその中の第二十五で、観音を念じれば即解脱し衆生を救い給うとあり、旅の安全を祈りました。 馬頭尊の歴史は古く延暦時代藤原仲麻呂の第九子、徳一大師が東国筑波や東北で三十ヵ所以上の法相宗の寺を造り布教した時、吉生(石岡市旧八郷)の峰寺山で石造りの観音像を発見した。それ以来峰寺山は牛や馬の守護尊として崇められた。【八郷町史】
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