タコノアシ他・霞ヶ浦高須湖岸06/06
この場所付近は1990年以前からタコノアシが多くみられたが2000年をすぎた頃護岸工事があり岸辺の水たまりにはまた多くのタコノアシが見られるようになった。その後湿地部分は減少傾向にあり、タコノアシなども減少傾向にある。年間を通じての日照り傾向で霞ヶ浦からの軽い冠水がないと植物の生長が妨げられ大きく成長しない。2004年の秋、台風22号と23号の時は長く冠水し呼吸が出来ず大きな株は全部枯れ死した。一本のタコノアシの種子を実生すると数百、いやそれ以上の発芽が見られるが適当の湿りと栄養がないと成長しないで炎天下で多くが消滅する。生育環境に敏感な植物である。また、やや湿り気のある庭先などでは栽培しやすいし挿し木でも簡単に増殖出来るが個体がクローンになるのであまりおすすめ出来ない。 ジョウロウスゲも比較的丈夫な植物で実生の発芽率がよく人工的には増やし易い。河川敷や湖岸などでは種子の多くが流されて水中に消える。運の良いわずかな個体が発芽する。
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