山形県出身の建築家・駒杵勤治(こまぎね・きんじ)による名建築、旧土浦中学校本館(1904年施工)は、1976年、重要文化財に指定されました。今ではすっかり歴史的建造物として有名になったようです。観光ガイドにも紹介されているだけでなく、思わぬところにこの建物が紹介されていて驚くことがあります。本館前に掲げられた重要文化財説明板(茨城県教育委員会)には、建物の特色として次のように書かれています。「平面構成は、凹字型の左右対称で、正面を重視した古典的な手法をとっている。廊下を教室の西側に配した点は、当時の学校建築の基本に従ったものである。意匠的にはゴシック様式を基調とし、正面中央玄関の三進突燭アーチ・左右の突燭・切妻破風・屋根窓などの直線的な意匠が特徴になっている。」
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