撮影記念碑の文面 「青い湖のほとり ここに芽ばえた米の一生とそれをめぐる人々の哀歓を描き上げたこの映画は 昨年の四月から一ヶ年にわたる 育くむもの、愛と汗の豊かな稔りでもあった 昭和三十二年八月十一日」 地元で一編の劇映画が撮影されたことは、大きな出来事だったことでしょう。そうした思いをこの一文に刻んだのでしょう。 撮影当時、私はこの世に存在すらしていませんでしたが、映画公開から今年1997年は40周年という記念すべき年に当たります。この間、日本は高度経済成長の時代に入り、農漁村も大きな変貌を遂げました。また、霞ヶ浦の淡水化と社会環境の変化に霞ヶ浦もまた大きな影響を受けました。
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