[97/03/30] SONYのHandyCamの登場は、多くの個人がビデオという新たな記録手段を手にしたという点で画期的なメディア革命をもたらしたと言えます。ビデアルバムの実現も、その恩恵を受けたものと言えます。ところで、『マッピング霞ヶ浦*』の映像は、私が8ミリビデオを使い始めた1990年8月以降、HandyCamで撮ったビデオデータが素材となっています。この間、ビデオカメラは、TR55→TR75→TR2&3と変化し、記録メディアもVideo8からHi8へという変化がありました。このメディアの変遷でいくつか気になった点があります。 初期のカメラTR55 1990年8月の映像のみ、TR55で撮影しました。このデータをデジタイズすると、画質が悪く、江戸時代の着色写真を見ているような感じさえ受けます。 2代目のカメラTR75 1990年11月以降はTR75で撮影しました。これは、TR55に比べ、発色がよく、Video8ながら最も満足できる画像が得られています。 Hi8のカメラ Hi8は、Video8よりも解像度が高く、高画質を保証されているように思いますが、デジタイズ後の静止画の鮮やかさがなく、くすんだような質感になります。さらに、ズームインがデジタルで擬似的に処理されるため、ズームイン画像は使用に耐えません。一体、これは何なのだろうというのが、経験的に感じている問題点です。 ビデオボード デジタイズの質は、ビデオボードの影響を受けますが、これまでMacintoshに標準装備のビデオボードを用いてきました。経験的には、RasterOpsの方が良好な画質が得られるように思います。 デジタルビデオカメラへの期待 以上のとおり、必ずしも高品質のビデオデータが、デジタイズ後の品質保証につながらないという問題は残ります。今後は、デジタルビデオを直接コンピュータに入力することにより、どの程度、画質の保証が行えるのかを評価してみる予定です。
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