タイトル: タイトル一覧・霞ヶ浦の自然 動植物・地域歴史・筑波山・自然ほか: アサザ・霞ヶ浦水系 市町村: 霞ヶ浦(全般)・複数市町村 (登録日: 2003/11/29 更新日: 2011/12/10)
北浦のアサザ群落の研究Nymphoides peltata in lake Kitaura(Kasumigaura)Japan 1993年11月7日 北浦に於けるアサザ群落は、大洋村、大野村、鹿島町の広くにまたがり、アサザは北浦の粘土質の湖底に根が深く定着している。このため霞ヶ浦や北浦のアサザは、気象的条件や、少しぐらい人為的に力が加わっても抜けない。アサザの大きな群落は、比較的風波による影響の少ないところに大きな群落が見られる。北浦に於ける群落の減少が予想されることはレジャーボートによる影響で、最近同じ場所を高速で、ぐるぐる回っているケースが多いので、かなりのダメージを受ける。バス釣りも群落の中であまり多いと茎がちぎれる。釣りも自然との会話のひとつなので、規制することは難しいと考えられる。群落が安定している場所では、網などに使用する竹竿が多くたてられている。この竹竿があることによって台風などでアサザが流されにくい。大きな群落では、台風の風向きによって、一群落を失うことがあっても今まで多くの群落に影響することがなかった。このようなときちぎれたアサザを持ち帰って、ポットで管理すると、すぐ根を下ろして一株の立派な個体になる。もう一つアサザの群落にマイナス影響があると考えられるのは、6月の初め頃見られる群落の中の葉の黄変である。これは、季節による日照の量とも考えられるが、通年観察してこの現象は毎年見られるようだ。数年前、霞ヶ浦出島で出会った漁業のひとの話によると、田で除草剤を使用する時期の6月に多くのアサザの黄変が見られると云う。この人の話でも同じだがアサザの葉は7月の中になると濃い緑色に戻っている。この時期は各地で多くの開花があまり見られない。この夏北浦、大洋村江川付近のアサザを詳しく調べたところ霞ヶ浦と比べて葉のとても大きな個体も多くあった。小さな葉の部分には、多くの花が見られた。この江川付近ではアサザの花はめしべの低い雄花であった。個体から推定してひと株から増えたものと推定できる。鹿行大橋付近でみられたアサザは葉の比較的小さいものが多く、密生して安定した群落であった。北浦のアサザ群落地一覧・・・1993年11月7日1.茨城県鹿島郡大洋村東梶山(北浦)map14 20mx50m群生2.茨城県鹿島郡大洋村井ノ塙付近(北浦)map15 10mx10m3.茨城県鹿島郡大洋村井ノ塙付近、map16 10mx50m群生4.茨城県鹿島郡大洋村阿玉付近、map17 20mx50m群生5.茨城県鹿島郡大洋村田塚付近(鹿行大橋上側)map18 15mx50m群生6.茨城県鹿島郡大洋村札(鹿行大橋下側)map19 10mx50m群生7.茨城県鹿島郡大洋村江川付近,map20 20mx50m群生8.茨城県鹿島郡大洋村江川付近、map21 20mx30m群生9.茨城県鹿島郡大野村武井、map22 10mx20m群生 10.茨城県鹿島郡大野村額賀(大同西小前)map23 20mx40m密生でない。11.茨城県鹿島郡大野村津賀中ドック付近、map24 A、1mx10m B、5mx10m C、1mx10m12.茨城県鹿島郡大野村居合、map25 2mx20m13.茨城県鹿島郡鹿島町須賀水道用水揚機場付近、 map26(ヨシ群落多い) 20mx50m群生(密生)14.茨城県鹿島郡鹿島町四ッ谷付近(JR鹿島線上側)map27(この後MからR迄アサザ群落が見事である、ヨシも帯多い。 20mx50m15.茨城県鹿島郡鹿島町大船津付近、(神宮橋上側)map28 30mx30m開花少し有り6/5日16.茨城県鹿島郡鹿島町大船津付近、(神宮橋上側)map29 30mx30m開花N〜R迄少しあり17.茨城県鹿島郡鹿島町大船津付近、(神宮橋上側)map30 N〜Pまでミクリ、シロネ多し。 30mx30m18.茨城県鹿島郡鹿島町大船津付近、(神宮橋のすぐ上側)map31 50mx50m19.茨城県鹿島郡鹿島町大船津付近、(鰐川、神宮橋のすぐ上側)map32 20mx50m調査日93年5月23日、5/30、6/5その他数次。 2003-11-29-かすみがうら*ネット掲載霞ヶ浦*北浦のアサザ