タイトル: タイトル一覧・霞ヶ浦の自然 動植物・地域歴史・筑波山・自然ほか: 霞ヶ浦流域の歴史と史跡 市町村: 桜川市 (登録日: 2007/01/17 更新日: 2011/12/10)
雨引山楽法寺・観世音菩薩の霊験あらたかな古寺(雨引観音)雨引観音は板東二十四番札所であり、安産、子育て、厄除けの祈願に訪れる人々はあとを絶たない。ひとときは観音経が観音堂から山中にこだまして霊験さが身にしみる。筑波山と加波山に囲まれまた、春は櫻に埋もれ風光明媚である。雨引山楽法寺略縁起当山の開創は用明天皇二年(五八七)にして、本尊は延命観世音菩薩と申し安産、子育、厄除の霊験あらたかな尊像である。天平年中(七三〇)聖武天皇並びに光明皇后の御願によって安産を祈願し勅願寺となる。嵯峨天皇の弘化一二年(八二一)勅命をこうむって雨を祈り、その効験によって雨引山の山號を賜る。建長六年(一二五四)後嵯峨天皇の皇子宗尊親王は三重の塔・仁王門・鐘楼堂、客殿、不動堂を建立し、寺観整然とし面目ここに一新す。慶長九年(一六〇四)江戸幕府の祈願寺として一五〇石の封を得、十万石の格式に叙せられ、末寺四十三ヵ寺を統して幕末に及ぶ。然かして御供所楼下の大石垣はこの格式を象徴するものである。当山の開山は中国梁の人法輪独守居士である。【雨引山楽法寺の碑文より】また、その脇には大和村(現桜川市)教育委員会の案内板が建てられていて「雨引観音の歴史」「雨引観音の文化財」が記されている。