タイトル: タイトル一覧・霞ヶ浦の自然 動植物・地域歴史・筑波山・自然ほか: 霞ヶ浦流域の歴史と史跡 市町村: 行方市 (登録日: 2007/10/01 更新日: 2011/12/10)
西蓮寺7日間の常行会と駕籠行列・行方市西蓮寺 天台宗尸羅度山曼殊院西蓮寺比叡山延暦寺末行方市西蓮寺延暦年間(782)桓武天皇の勅願により伝教大師(最澄)師弟、最仙上人が延暦元年霞ヶ浦を見渡す高台に開創、寛治年間(1087)近くの唐ヶ崎長者が常行会を叡山より移して行う。同じ弘安10年(1297)慶弁が元冠の役の戦勝記念に相輪橖を建立。(以上寺伝) 相輪橖があるのは叡山と日光山とここのみである。相輪橖は大正6年8月国の重要文化財に西蓮寺仁王門と共に指定された。中堂は昭和27年玉里村の仏堂を移築したと伝えられる。中堂には寺院創設の西仙上人自作と伝えられる薬師如来が祀られている。(仏像は宝物殿に安置されている)。西蓮寺の常行堂は70坪の建物の中央に祭壇があり、周りに廊下が巡らされている。常行会の仏の供養は毎年9月24日から30日までの7日7晩休みなしに交代の僧によって、この回廊を巡り読経が行われている。仏立てといい宗派を越えた遠方、近在の新仏の供養が行われる。ごりゃくは永代の供養に等しいという。初日と中日とおわりの30日には學頭が行列の駕籠に乗り、境内の客殿から常行堂に伺向して読経する。徳川初期には末寺が現千葉県内も含め133ヵ寺あったと伝えられている。昔は芝居、見せ物小屋や仁王門から下町にいたる界隈は多種で多くの出店で賑わったという。現在は漬け物屋とかお焼きの屋台店があった。漬け物は麻生が古くからの名産であり、味はきわめてよい。なお境内には大銀杏が2本あって、目通8m以上と6m以上あり昭和39年7月県の天然記念物に指定された。(玉造町史料写真集s51・玉造町教育委員会他)(新編常陸国誌)古老の談ほか。