タイトル: タイトル一覧・霞ヶ浦の自然 動植物・地域歴史・筑波山・自然ほか: その他 市町村: 石岡市 (登録日: 2007/03/16 更新日: 2011/12/10)
ソテツの花・3月の路地茨城県で雌花開花石岡市内の学校の校庭で、3月のまだ寒さの残る中暖地植物のソテツの花が開花しています。ソテツは雌雄異株で今開花しているのは雌花です。かなり古く校舎の脇に植えられた株で学校のシンボル的存在です。校舎の脇、南向きのため寒害が比較的少ないようです。昨年は霞ヶ浦が各地で凍ったほどの寒さでした。このためソテツの葉の一部が痛みました。そのためか今年2007年の3月大きなメス花を2つけました。この株立ちは元は雌木一株と想定され多分種子はつけないかも知れませんが茨城県の路地でソテツが開花したのは珍しいと思います。ソテツ Cycasrevoluta ソテツ科ソテツ属の常緑低木中生代に栄えた植物と云われ、裸子植物・・種子の胚珠が子房に包まれていない植物である。日本では九州南部、沖縄に分布し、一部の自生地では特別天然記念物に指定されている。 雌雄異株で大きいものは高さは数メートルにもなる。幹の径は約20〜30cmになり、直立するか、根元から株立ちとなる。初夏頃、幹の先端に大形の花を出す。雄花は直立L、長さ50〜60cm位になり、円柱形で先がとがる。雄花の軸には多数の鱗片があり、鱗片の下面には、多くの葯がある。雌花はまるく重なりあった多数の羽状の心皮からなる。心皮の基部に3〜5個の胚珠をつけ、上部は黄褐色の毛が密生している。種子は赤く光沢がある。【参考=原色日本樹木図鑑、保育社s45。日本野生植物館、小学館。1999-7】